FC2ブログ

18禁小説『悪夢の後に愛し合う二人』

 絆家と人神村についての話がメイン、新キャラ出ます。
 エロシーンは人留と紗々のイチャイチャ。
 モブ男への軽めの拷問シーンがあります。


『悪夢の後に愛し合う二人』

 夢を見た。
 薄暗い部屋で、椅子に縛り付けられた男と対峙する。
 その隣に置かれたテーブルの上にあるランプの光を頼りに、道具を探る。
 紗々は少し迷った後、針を手に取った。
 歯を抜かれ血塗れになった男の口内に、その先端を近付けていく。
 と、唇を削がれて剥き出しになった歯茎が動いた。
「モウ、コロシテクダサイ、トウシュサマ」

 ぞくりと寒気を感じ、紗々は起き上がった。
 暗い部屋は夢の中のものではない。自分は柔かいベッドの上にいる。
 ここ一年ですっかり慣れた寝室だ、人神村ではなかった。
「紗々?」
 すぐ隣で寝ていた人留が、心配そうに体を起こす。
「ごめん、起こしちゃったかな」
「いや、大丈夫か?」
 人留はベッドサイドの棚に置いてあるリモコンを手に取り、部屋の電気をつけた。
「夢を見ただけだよ」
 紗々は汗で額に貼り付いた前髪を掻き上げ、息をつく。
「そうか」
 人留は大きな手を紗々の背中に回し、強く抱き寄せた。
「あの頃の夢だな?」
「うん、懐かしい夢だ」
「俺と、出会う前の?」
 もう片方の手で、柔かい黒髪を優しく撫でる。
「うん、君が人神村を訪れるより、ずっと前の」
 紗々は人留のTシャツ越しの厚い胸板に耳を当て、その心音に集中した。
 人留は黙って紗々を抱き締める。
 数分間そうしていただろうか。
 紗々は顔を上げ、人留の目を見つめた。
 言葉にせずとも分かる、互いに欲望の火が燃えていた。
 二人は貪り合うように相手の唇を求めた。
 何度も唇を合わせ、舌を絡ませる。
 人留はディープキスをしながら紗々の黒いパジャマのボタンを外していく。
 長い口付けが終わったころ、紗々のパジャマはすっかりはだけ、肩からするりとベッドに落ちた。
 人留は紗々の汗ばんだ乳房を両手ですくい上げ、揉み始めた。
 掌から零れ落ちそうな乳肉をゆっくりと、だが激しくこね回す。
「はあ……っ、んっ」
 紗々の唇から甘い吐息が漏れた。
「紗々……」
「ん、うん……」
 人留は息を荒げながら手に力を込める。
 柔かい乳房は指の動きに合わせてたぷんたぷんと形を変えた。
 こりこりと硬くなった乳頭が、人留の掌をくすぐる。
 それに気付き巨乳から手を放すと、紗々は人留の胸に縋り付いた。
 人留はそんな紗々のズボンと下着を脱がせて抱き上げ、対面座位の体勢を取る。
 背中から手を回し、尻を撫で、後ろから秘部をなぞった。
 くちゅりと粘り気のある水音と共に、紗々は人留の胸に顔を擦り付けた。
「濡れてる」
「人留くうん……」
 紗々は人留のTシャツを握り締め、蕩けるような声音でその名を呼んだ。
 人留は潤う割れ目に人差し指と中指を挿入し、ぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回す。
 熱い肉襞を掻き分け指を付け根まで差し込むと、ゆっくりと引き抜き再び差し込む。
「ああっ♡ おまんこぐちゅぐちゅ気持ちいひっ♡」
 淫蜜が泡立ちながら溢れ、人留の手を伝った。
「ひぐっ♡」
 紗々は人留にしがみ付いて達した。
 膣肉が指を締め付ける。
 そんな肉壺から指を引き抜くと、とろりと愛液が零れシーツを濡らした。
 紗々は空になった穴が寂しいのか、ズボンを押し上げている人留の肉棒に下腹部を擦り付ける。
 その淫らな仕草に耐えられず、人留は取り出した勃起ペニスで紗々の肉穴を貫いた。
「あぐっ♡」
 紗々は背中を逸らして膣肉を痙攣させる。
 人留はそんな紗々の浮いた腰をしっかりと掴み、強い力で引きずり下ろした。
「くっ!」
「はううんっ♡」
 人留の巨根が根元まで埋まり、紗々の子宮を押し上げる。
「人留君のおちんちんっ♡ すごひいいっ♡」
 きゅううっと締まった蜜壺の熱に煽られ、人留は「ふううっ」と獣のように荒い息をついた。
 紗々は蕩けた表情で人留を見上げ、その広い肩に手を掛けて掴まれたままの腰を上げようとする。
 しかし、わずかに浮きかけた腰を人留の力で落とされ、亀頭で子宮を打ち据えられた。
「おっ♡ おおっ♡ お……っ♡」
 紗々は目を見開き舌を突き出す。
「あへえ……っ♡」
 放心し力の抜けた身体を、人留はペニスが抜ける寸前まで持ち上げまた落とした。
「おっおおおおっ♡」
「まだ、終わってないぞ……っ」
 その動きを繰り返し、人留は子宮ノックを続ける。
「おひっ♡ おっ♡ おっ♡ 激しすぎりゅううううっ♡」
 下品な声を上げる紗々は、自分がオナホールにでもなったかのような錯覚に陥る。
「はあ……っ、俺もイクぞっ!」
 人留は紗々の身体を抱き締め、腰を押し付け、欲望を吐き出した。
「くひいいいっ♡」
 子宮を熱い精液で打たれた紗々の目の前が、真っ白になる。
 人留は紗々の頭を優しく撫で、熱く囁いた。
「愛してる」
「ああ……っ♡ 私も……っ♡ 愛してるうっ♡」
 身体をピクピクと痙攣させながら、紗々は人留に応える。
 しばらく荒い呼吸を繰り返し、二人は身を寄せ合った。
 境界線など、曖昧になるほどに。
「ねえ、人留君」
 ようやく落ち着いた紗々はふと問いかけた。
「どうして、私なの?」
「どうしてって……、お前以外に考えられない」
「人神村で、あんなものを見たのに」
「それでも、お前じゃなきゃ駄目なんだ」
 人留は息をつき。紗々の背中に指を食い込ませる。
「逃がさないからな」
「逃げないよ」
 紗々は人留の肩に顔を埋めて微笑んだ。

「ここ、か」
 紗々はスマートフォンの液晶画面と目の前に建つマンションを交互に見遣った。
 長西からのメールに記された住所と部屋番号、それは住宅街に並ぶ何の変哲もないこの建物のものだ。
 十階建ての新しいマンションの最上階、その角部屋を目指し、紗々は狭いエレベーターに乗り込んだ。
 メールによると、部屋にいる長西の部下に詳しい話を聞けとのことだ。
 上昇していた箱がガタンと揺れ、停止する。
 扉が開くと、紗々は十階のL字型の廊下を進んでいった。
 静かなこの階は、部屋を全て長西が借り切っているのか防音設備がきちんとしているのか。──両方かもしれない。
 指定された部屋のノブを握ると、鍵は掛かっておらず簡単に開いた。
 玄関から数メートルほどの廊下の突き当たり、リビングルームであろうドアを同様に開ける。
 男が一人、椅子に座っていた。
 いや、座らされていたと言うべきだろう。ぐったりとした男の口には猿轡が噛まされており、手は背もたれの後ろで、足首は椅子の足に縛り付けられている。
 そして部屋は異様に青い──床と壁がブルーシートで覆われていた。
 大方のことを理解した紗々は、リビングルームに足を踏み入れた。
 その瞬間、一つの影がドアの脇から躍り出る。
 それは片手で紗々の側頭部を掴んで床に押し倒した。
「ぐっ!」
 馬乗りになる男を身を捩って振り払おうとする紗々だが、俯せにされ腕を捻り上げられてしまった。
「抵抗すんなよ」
 聞き覚えのある男の声に、紗々は諦めたように体から力を抜いた。
「お前に格闘術を教えたのは俺だぜ? 一対一で勝てるわけねえだろ」
「一年ぶりか、鉄鎖君」
 鉄鎖涼二──長西の部下だ。
 金髪を後ろでまとめた彼は二十代半ば、悪人顔と派手な柄シャツは正にチンピラといったところだ。
 鉄鎖は紗々を解放するとニヤリと笑った。
「今のもかわせねえとか、平和ボケしてんじゃねえのか」
 紗々は立ち上がって服に付いた埃を払う。
「そうかもしれないね」
「何でボスの下を去った?」
「去ったわけじゃない、私生活の自由を許されただけだよ。現にこうして、長西さんの命令で働いてる」
 肩を竦める紗々に、鉄鎖は舌打ちをした。
「罪悪感でも覚えたか?」
 煽るような鉄鎖の口ぶりに、紗々は小さく笑った。
「何それ」
「調べたんだぜ、人神村のこと。ダムの建設が始まってたな、わざわざ見に行ってきたんだよ」
 紗々はうんざりしたように目を閉じた。
「何が言いたいの?」
「お前は腑抜けだ」
 鉄鎖は眉間に皺を寄せる。
「絆家のことも調べたら分かった、骨は折れたがな。人神の儀の内容も知ってる」
 人神の儀という言葉を聞くと、紗々は片目を開いた。
「拷問で人間の精神を壊して、その抜け殻を祀り上げるんだろ」
 紗々はもう片方の目も開け、笑った。
「驚いたよ、よくそこまで調べたね」
「辿り着くまでに、何人か殺したけどな」
「大した執念だ」
「五年前、ボスに取り入って村を潰すよう画策したのが、人神の儀を執り行う絆家当主、絆紗々だった。ボスの隠し玉として働くことを条件に」
「もともと絆家は裏社会と繋がってたからね。人身売買で依り代を用意してたし、人神の需要は村の中だけじゃなかった。新興宗教の教祖だの、迷信深い金持ちだの、ただの物好きもいたな。何代も前からパイプはあったんだ」
「ボスと連絡を取るのは難しくなかった」
「うん」
 紗々は口角を上げ、暗い瞳で鉄鎖を見つめた。
「代償は、私の人生」
「でも、日和ってんじゃねえか」
 鉄鎖はギリッと奥歯を噛み締め紗々の胸倉を掴む。
「この一年、一般人とへらへら笑って暮らしてる。それが気に食わねえ。そうだよなあ、お前は元から俺たちとは違った。人神の儀の罪悪感に苛まれて、贖罪のために動いてたんだ。──俺がずっと見てたお前は、嘘だったんだろ」
 鉄鎖は、どこか縋るような目で紗々を見る。
「俺が見てた暗い瞳は、闇は、嘘だったんだな……」
 彼は、記憶の中の紗々を掘り起こす。
 深い深い、飲み込まれそうな闇を抱えた女。
 命令され捕えた人間を、紗々に宛がわれた拷問室に連れていくのが、あの四年間の鉄鎖の数少ない楽しみだった。
 笑って軽口を叩き、それでも瞳の中は暗い。
 そんな仲間が、好きだった。
「今回お前を使うようにボスに進言したのは俺だ」
 鉄鎖は紗々を放すと顔を背ける。
「日和ったお前じゃ情報なんて引き出せねえ。失敗して俺に消されろ」
「無駄なお喋りはそれだけかな?」
 紗々は吐き捨てるようにそう言うと、先程から自分たちの様子を伺っている男に歩み寄る。
 椅子に拘束された男はこめかみから脂汗を垂らし、紗々を見上げた。
「引き出す情報は?」
「組織の金を盗んだ仲間の居場所だ」
「オーケイ」
 紗々は顔色一つ変えず、男の隣に置かれたテーブルからペンチを手に取った。

 紗々は辛うじて生きている男から離れると、糞尿の臭いに顔を顰めた。
「場所、聞こえたね?」
「ああ、確かに聞いた」
 壁に背中を預けていた鉄鎖は答える。
「それじゃあ私の仕事はここまでだ。後片付けは頼むよ」
 紗々は淡々と拷問を行った。
 男が何を垂れ流しても、情報を吐くまでは責め苛んだ。
「お前は……」
 笑うような泣いているような、どちらともつかぬ歪んだ表情で、鉄鎖は口を開いた。
「お前は、何のために自分が生まれた村一つ、潰したんだよ」
 贖罪ではない。紗々の姿に、罪悪感など一片も見ることはできなかった。
「会いたかったからだよ」
 紗々は切れ長の目を細める。
「ただもう一度、人留君に会いたかった。そのために、あの村を潰したんだ」
 それだけ言うと、紗々はブルーシートを踏み締めリビングを後にした。
 玄関脇にある洗面所で手を洗う水音を聞きながら、鉄鎖は声を上げて笑った。
「嘘じゃなかったんだな。変わってなかったんだな……。お前は、ずっと……」
スポンサーサイト



テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2020/06/10(水) 16:05:22|
  2. 18禁小説『絆紗々の裏稼業』
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<最近読んでる漫画の話 | ホーム | 18禁小説『射乳アクメとふたなり射精アクメ地獄ループ』>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://bsophist.blog.fc2.com/tb.php/511-02b89b03
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)