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18禁小説『魔法探偵千夜・第一話』

 お久しぶりです! 夏バテしつつもキミきめた!でボロ泣きしたり、ピカチュウ大量発生チュウに行ってきたりと充電してました!
 長いスランプも明けたかなあ。久々に魔法探偵千夜にエロいことをしたくて、色々直して書き上げました。もはや別物です。でも久々に小説を書くことを楽しみました!
 精液を摂取することで殺意を回収する魔法探偵千夜と現代の切り裂きジャック水上のエロです。一話目は普通に処女喪失や中出しとノーマルな感じですが、またマニアック路線書く気満々なのでよろしくお願いします!


『魔法探偵千夜・第一話』

 放課後の廊下を海戸千夜は駆け抜ける。
 豊満な乳房はブラジャーをしていても尚大きく揺れ、制服のプリーツスカートは翻ってムチムとした太ももが露わになる。
 だが、彼女にそんなことを気にする余裕はない。
 階段を駆け下り校舎から出ると、校庭で部活をしている学生たちの横を走る。
 そんな彼女に、男子たちは見とれていた。
 ボブカットの黒髪に凛々しい顔立ち、そして肉付きの良い扇情的な身体。
「海戸さんと付き合いてー」
 球拾いをしていた野球部の男子が呟く。
 その隣で同じ部活の少年が笑った。
「無理だって、高嶺の花だよ。学園一の頭脳と巨乳、俺らじゃ相手にしてもらえねえよ」
「分かってっけどさー。でも優しいし、土下座して告白したらワンチャンねえかな」
「それでいいのかお前は」
「にしても珍しいな、あんなに急いでさ。何かあったのか」
「さあな」
「おーい、真面目にやれ!」
 顧問の教師に怒鳴られ、彼らはまた球拾いに戻っていく。
 千夜は校庭の隅にある体育倉庫に入ると、後ろ手で扉を閉めた。
「はあ……」
 呼吸を整え、胸を押さえ、千夜は先客である学ラン姿の少年を見据える。
 彼は突然の闖入者に驚いていたが、すぐに取り繕ったような笑みを浮かべた。
「えっと、海戸先輩ですよね。どうしたんですか?」
「君は?」
「え? 2年の関谷ですけど」
「関谷君」
 千夜は息を吸うと、彼の手にある物を指差した。
「そのバットで、何人殺したの?」
「え……。な、何言ってるんですか、パシられてるだけですよ、バットを取ってこいって」
「嘘だね。君から殺意を感じる。――クローズドサークル、発動」
 千夜がそう言った瞬間2人の周りを光が包み、まるで手品のように消し去った。

「ここは……」
 関谷が目を開けると、風景は豪奢な洋館の応接間に変わっていた。
「現実ではない空間。精神世界みたいなものかな」
 ソファに座っている千夜が足を組む。
「先輩、何ですかその格好」
 先程までグレーのブレザーを来ていたはずの千夜は、不思議な服を纏っていた。
 ブラウンのキャスケットに胸を強調するようなブラウス、胸元の赤いリボン。帽子と同じ色のコルセットとスカート、そしてロンググローブとブーツ。
 その配色は探偵を連想させた。
「私は、魔法探偵なんだよ。君の殺意を回収する」
「何ですか、それ。よく分からないけど……」
 関谷はニヤリと笑って千夜へにじり寄ると、肩を掴んでソファに押し倒した。
「ここに来てから、ムラムラするんですよね」
「そういう場所だからね」
 千夜の頬を一筋の汗が伝うが、関谷を拒む様子はない。
「ヤらせてくれるんですか? 抵抗しないってのは、そういうことですよね」
 彼は乱暴にブラウスの前を開け、千夜の大きなバストを露わにさせた。
「う……」
 屈辱のため千夜の頬が赤く染まったが、彼女はその行為を受け入れる。
「ほんとにヤらせてくれるだけなんですね。何がしたいんですか?」
 少年は欲望で目をギラギラと光らせ、千夜の柔い双球を鷲掴みにした。
「別に、私は何かしたいわけじゃない。君の好きにすればいいよ」
 千夜はそう言うと唇をきゅっと引き結んだ。
「ま、ラッキーなのかな。海戸先輩とセックスできるんだから」
 節くれだった指が、グレープフルーツほどある乳房に食い込む。
「う、ん……」
 その感触に、千夜の口から小さな声が漏れた。
「凄くやらしいですね、先輩の胸……」
 乳肉はしっとりと彼の手に吸い付いてくる。激しく揉みしだくと形を変え、元に戻ろうとその手を押し返す。
 そして、薄い色の乳首がピンと尖った。
「はあ、あ……」
 千夜の瞳には涙が溜まっていた。
「先輩エロいなー、乳首も弄ってあげますね」
「ひっ、や、あっ!」
 関谷が両の乳首を摘んでぐっと乱暴に引っ張ると、乳房は重力に逆らって持ち上げられ、その重み全てが乳頭にかかる。
「い、いたいっ!」
「好きにしていいって言ったのは先輩ですよ? まあ……」
 彼が摘んでいた乳首を離すと、三角錐状になっていた乳房はダイナミックに揺れながら元の形に戻った。
「そろそろちんこ勃ってきたんで、挿れますね」
 関谷はズボンのチャックを下ろし、すっかり硬くなったペニスを取り出した。
 千夜のスカートを捲ってピンクのパンティを脱がせると、無毛の恥丘が露わになる。
「先輩ってパイパンだったんですね」
「そ、そうだよ……」
 千夜は羞恥で眉間に皺を寄せた。
 サーモンピンクの綺麗な割れ目から、とろりと蜜が溢れ出す。
「はは、濡れてるんだ。じゃあもう挿れちゃいますね!」
 関谷は千夜の足を抱えると、秘唇に亀頭を押し付けた。
「う、んんっ、あっ!」
 千夜の背中が反り、ビクンと身体が跳ねる。
「あっ、あっ! いやっ、うう……っ」
 泣き声を上げても、膣は関谷のモノを受け入れていた。
 膣壁が肉棒を締め付けながら奥へと誘い、熱く絡み付く。
「こんなに気持ちいいとすぐイッちゃいますよ! 中に出しますからね!」
 興奮のあまり上ずった声で叫びながら、彼は腰を打ち付ける。
「くっ、ひいっ、んっ!」
 千夜の瞳に溜まっていた涙が零れたのと同時に、膣内でペニスが大きく脈打った。
「ああああっ!」
 子宮目掛けて放たれた精液の熱さに、千夜は叫ぶ。
「ふう……。う、なに、か……」
 射精の満足感に浸る間もなく、関谷は頭を押さえた。
「はあ……、殺意の回収、できた……」
 精と共に彼の殺意が、千夜の中に流れ込んだのだ。

 関谷実は気の弱い子だった。
 だからだろう、よくいじめられた。
 小学生の時には靴を隠され、中学生の時には弁当に虫を入れられた。
 そして成長した彼を襲ったのは暴力。
 強者が弱者を痛め付ける。それは水が高所から低所に流れるように当たり前のことだった。
 その日も、クラスメートから殴られ蹴られた。
 逃げ込んだ体育倉庫にあった金属バットが目に入る。
 扉がこじ開けられようとした時、関谷は思った。
 ――今なら、抜け出せる。弱者から……。
 彼は入ってきたクラスメートの頭にバットを振り下ろした。
 血飛沫を浴び、頭蓋が砕ける音を聞き、関谷は強者の特権に酔いしれた。
 他人を傷付けるという、強者の特権に。

 2人の姿が、体育倉庫に現れる。
「これでもう、君は人を殺せない」
 制服姿に戻った千夜は、強い瞳で関谷を見据えた。
「何を、言って……」
 関谷はふらつきながらも足元に落ちていたバットを拾い上げた。
「ふざけるな!」
 千夜に向かって振り上げられたバットは空中で止まり、地に落ちた。
「何で……」
 関谷は震える自らの手を見つめた。
 クローズドサークルというある種の結界内で精液を摂取し、殺意を回収する。――それが魔法探偵だ。
 殺意を回収された関谷はもう殺人鬼ではない。自らの罪に恐れ慄く人間だ。
「どうしよう、どうしたら……」
 彼は頭を抱え、ブツブツと呟く。
 ――最初の被害者はマットの向こうか。
 回収することによって見えた殺意の源を思い出しながら、千夜は息をつく。
「あとは警察に任せればいいや」
 千夜は泣き崩れるただの少年に興味を示すことはなく、体育倉庫を後にした。

 それから一ヶ月程が経っただろうか。
 混雑した駅のホームで、千夜は前に立つ男を見つめていた。
 スーツ姿のその男は、無防備な背中を晒している。
 ――今なら、殺せる。
 周りの人間たちはスマートフォンを弄っていたり文庫本を読んでいたり、と他人に興味は無い様子。
 千夜は大きく息を吸った。
「電車が参ります。ご注意ください」
 そのアナウンスを聞きながら、息を吐き出す。
 あと何秒だろう、この男の命が尽きるまで。
 電車が見えた。
 千夜は思い切り手を突き出した。
 男はバランスを崩す。ホームに留まろうとする足は絡まり、死へのステップを踏む。
 電車のブレーキ音を聞きながら、千夜は踵を返した。
 ――ああ、やっとあんたを殺せた。

「ん……」
 千夜はベッドで目を覚ました。
「ああ、夢かあ……」
 体を起こし、息をつく。
 まだ掌に男の背中の感触が残っているようだった。
 千夜の部屋にはベッドの他に大きな本棚がある。
 そこには様々な本が並んでいた。ミステリー小説が多いが、中にはその年で読むとは思えない学術書や洋書も収まっている。
 彼女の成績がトップクラスなのは、それらのおかげとも言えるだろう。
 千夜はピンク色のパジャマ姿のまま洗面所に向かった。
 顔を洗ってさっぱりすると、リビングでテレビをつけ菓子パンの封を開けた。
 パンにコーティングされたチョコレートの香りで頭が覚醒していく。
「あ」
 ワイドショーに近所の公園が映し出されたのだ。
 昨夜そこで女子校生が殺害されたらしく、コメンテイターが「現代の切り裂きジャックの犯行でしょうか」などと言っている。
「現代の切り裂きジャックかあ……」
 それはここ最近話題になっている殺人鬼の呼び名だ。
 今までに殺害された三人が全員売春をしていたらしく、週刊誌やワイドショーが犯人を19世紀ロンドンに出没した連続殺人犯になぞらえたのだ。
 彼女たちは喉と腹を裂かれて殺された挙句、私生活を暴かれネットでは死んで当然の売女扱いをされている。
「死体蹴りだよなあ、別にいいけど」
 千夜は肩を竦めると、パンの袋をゴミ箱に捨てハンガーに掛かっている制服に着替えた。
「そろそろ行かなきゃ」
 千夜は通学鞄を手に取り、テレビを消した。
 去年母が他界し、その位牌は田舎で暮らす祖父の家にある。
 千夜は何も言わずに1207号室を出てドアに鍵を掛けると、エレベーターに向かった。

 朝8時を過ぎると、朝練のない学生たちで晴常学園の校門付近が賑わう。
 海に近く白い洋風の校舎は洒落ており、生徒たちに人気があった。
 千夜は軽やかな足取りで南校舎の階段を上がり、3年1組の教室に入った。
「おはよー、千夜」
 茶色の長い髪をツーサイドアップにした愛らしい少女、笹川花音が窓際の席から手を振る。
「おはよ」
 千夜は手を挙げ、彼女の後ろである自分の席に座った。
「さっきから千夜の話してたんだぜ」
 隣に座っていた肩まである金髪を後ろでまとめた少年、風切誠助に言われ千夜は首を傾げた。
「私の? 何で?」
「殺人事件があっただろ、お前のマンションの近くでさ」
 後ろの席から、分厚い眼鏡をかけたひょろりと背の高い男子、秋葉貴弘が答える。
「ああ、今朝ワイドショーでやってたよ。現代の切り裂きジャックかーって」
「ま、千夜は売春なんてしてないから大丈夫でしょ」
「花音もね」
「それもそうか」
 風切は「ははは」と笑い、秋葉が読んでいるブックカバー付きの漫画に目をやった。
「ところでお前、何読んでんの?」
 秋葉は眼鏡を直し、何故か胸を張る。
「魔法少女ミルキーピーチだよ。読んだことねえのか?」
「ねえよ。つか知らねえし」
 風切はガクリと肩を落とす。
「魔法少女って、子供向けじゃないの?」
 花音は呆れたような声を出すが、秋葉は首を横に振る。
「大きなお友達向けだ」
「お、おう」
「そっか」
「魔法少女かあ」
 千夜は秋葉の手元を覗き込む。
「ん、千夜って魔法少女モノとか興味あったっけ?」
「いや、子供の頃に憧れたなあと思って」
「あー、それは分かる。あたしも幼稚園の頃は魔法少女ごっことかしたもん」
「だよね」
 千夜は花音と手を合わせ、笑い合う。
「そーだ、それは置いといて、今日から臨時の先生が来るらしいよ。英語の鈴村先生が入院したから」
「マジで?」
 花音の情報に、風切は身を乗り出す。
「俺英語苦手だし、優しい先生だったらいいなー」
「風切は体育以外大体苦手だろ」
「秋葉も似たようなもんじゃねえか」
「はー、バカなこと言ってばっかなんだから。あたしはかっこいい先生がいいわね。千夜はどんな人がいい?」
「うーん、面白ければそれでいいや」
 千夜はそう答え、笑った。
「1時間目英語だし、早速その先生の授業なんじゃねえの?」
「やべ、英語の宿題やってねー」
 風切が頭を抱えた瞬間、始業のチャイムが鳴った。
「はい、席についてー」
 教室に入ってきたのは、緩くウェーブのかかった黒髪に整った顔立ちの男だった。
 背は高く、教師らしくない白いスーツがよく似合っている。
「かっこいいじゃない」
 花音は小さく呟き、目を輝かせた。
 だが千夜は背筋に冷たいものが走るのを感じていた。
「鈴村先生の代理で来た水上圭だ。みんなよろしく」
 人の良さそうな笑みを浮かべる教師を、千夜は見つめた。
 ――この人、何人か殺してる……。

 水上の授業は分かりやすく面白いものだった。
 しかしそれは千夜にとって問題ではない。
 彼から感じた殺気は、並大抵のものではなかった。
 ――放っては、おけない……。
「千夜、帰りどっか寄ってく?」
 放課後、花音に問われて我に返った千夜は笑顔を作った。
「あー、先生に質問して帰りたいから、今日は無理かな」
「そっかー、ひょっとして水上先生?」
「うん」
「ふふ、千夜もイケメンに興味あったんだ」
 冗談めかした口調に、千夜は苦笑した。
「そんなんじゃないって、もー」
 そう言いながら、神経を集中させる。
 ――今、2年の教室にいるんだ。
 殺意を感知することで場所を特定すると、花音に手を振り教室を出る。
 3階で反応の強い教室の扉を開けると、学生たちが帰った静かな空間でプリントをまとめている水上がこちらを向いた。
「ええと、3年生の海戸さんだったね。どうしたんだい?」
 水上はやはり人当たりの良い笑みを顔に貼り付け、千夜に問いかける。
「先生に、質問があります」
「何でも答えてあげるよ。ああ、先に答えておくと俺は独身、彼女もいない」
 軽いジョークに愛想笑いをしつつ、千夜は一歩踏み出した。
「先生は人を殺したことがありますか?」
 はぐらかされるだろうと思いつつ、直球の問いを投げかける。
 しかし、水上は笑みを浮かべたまま「あるよ」と答えた。
「というか、質問なんて遠回しなことをしなくても分かってるんだろ? 俺が人殺しってこと」
「やっぱり」
 千夜は表情を険しくし、クローズドサークルを発動させた。
 2人は洋館の応接間で向かい合った。
「魔法探偵として、貴方の殺意を回収します」
 水上を見据えると、彼はほんの少し困ったような顔をする。
「魔法探偵、か。世の中には不思議なことがあるもんだ。――とはいえ」
 再び笑い、彼女の肩に手を置いた。
「その衣装、凄くいいね。制服も良かったけど、そういうコスプレっぽいのも似合うよ」
「コスプレ……」
 千夜は少しムッとしつつ水上の顔を見上げた。
「コスプレじゃないです」
「まあいいじゃないか。気付いてたかな? 最初から俺は君に惹かれてた。抱き締めてキスして……」
 言葉の通り水上は千夜を優しく抱き締め、抵抗しないのをいいことに口付ける。
 口内に舌を入れて千夜のそれに絡ませる、恋人のような深いキス。
 ――頭が、くらくらする……。
 千夜はどこかいつもと違うものを感じていた。
 自分が被食者になったような錯覚に、戸惑っていたのだ。
 唾液の糸を引きながら、唇が離れる。
「犯したいと思ってた」
 水上の手が背中から臀部へと下りていき、スカートの中に忍び込む。
「胸だけじゃなくてお尻も大きいね。そこも可愛いんだけど」
 パンティ越しに尻を撫でられ、千夜はくすぐったさとじわじわと広がる甘い感覚に身じろいだ。
 ――いつもは、気持ち悪いだけなのに……。
 千夜にとってクローズドサークル内でのセックスは必要に駆られて行う行為、嫌悪を伴うものであった。
 しかし、水上の手は昔から千夜を知っているかのように良いところばかりを撫で、昂ぶらせていく。
 もう片方の手が、ブラウスの上から優しく乳房を揉み始めた。
「あ、ああ……」
 その手付きは着実に千夜を快楽へと導いていく。
 千夜の険しかった表情は蕩け、瞳に生理的な涙が溢れる。
「ん、なんでえ……、きもち、いい……」
 形の良い唇から零れた甘い言葉に、水上は微笑んだ。
「俺たち、相性がいいんだろうね」
「あい、しょう……?」
「似てるんだ、俺たちは」
 水上は千夜を抱え、ソファに寝かせた。
「俺、今凄く興奮してるよ」
 そう言うと千夜のパンティを下ろし、左足首に引っ掛けたまま足を開かせた。
「綺麗なおまんこだ。つるつるで、子供みたいだね」
「子供じゃ、ないです……」
 千夜はぼんやりとした頭で的外れな抗議をする。
「そうだね、子供はこんなに濡れたりしないよね」
 水上の人差し指と中指が、すっかり濡れそぼった膣にずぷりと突き入れられた。
「あっ、いや……っ!」
「いきなり2本も入っちゃったよ。貪欲な穴だ」
 指はグチュグチュと愛液を掻き出すが、淫らな蜜は枯れることなくこんこんと湧き出す。
「あんっ! はあっ、あ……、こんなの、ちがう……っ」
「違う? 何が」
「いつもと、ちがうう……っ」
「ふふ、じゃあ『いつもと違う』気持ちいいセックスをしようか」
 膣内をぐるりと掻き回しながら指を抜き去ると、水上は勃起した巨根を取り出した。
「君は、好きなだけ感じるといい」
 肉棒を解れた膣口に押し当て、ゆっくりと侵入を始める。
「ああ、あ……」
 先端を受け入れただけだというのに、甘い痺れが千夜の身体中を駆け巡った。
「あうっ、なんか変……っ! おかしいです、こんなっ!」
 優しく挿入されただけで、肉棒に触れた膣壁が蕩けていくような感覚。
「らめえ、とけちゃうっ、ナカが、とろけちゃううっ!」
 千夜は今までになく乱れ、感じていた。
 ――おかしくなっちゃう前に、殺意の回収、しないと……。
「早くイッて、イッてくださいいっ!」
 千夜ははしたない言葉を叫んだ。
「そんなに早く中出ししてほしいの?」
「して、ほしいですっ! せーえき、くださいっ!」
 その言葉が恥ずかしいものだという認識すらせず、千夜は泣き叫んだ。
「えっちだね、海戸さん。いや、千夜……」
 水上は千夜の腰を掴み、一気に肉棒を根元まで押し込んだ。
「ひうっ!」
 滑るように進んだペニスは子宮口に当たり、女の大切な器官を押し上げる。
「し、子宮、つぶれちゃう……っ!」
「大丈夫」
 水上は優しく囁くと、男根が抜けるギリギリまで腰を引き、再び奥まで貫く。
「あっ、ひいっ! あついいっ!」
 膣壁が燃えるように熱かった。
 それは水上も同様で、ペニスを焼かれるような快楽に身を任せ、何度もピストンを繰り返す。
「はあ……、さすがにイキそうだ。欲しがってた精液、たっぷりあげるからね……っ!」
 強く腰を打ち付けた瞬間欲望が弾け、白濁液が千夜の子宮に流れ込んだ。
「ひぐうううっ!」
 今までに発したことのない声を上げ、千夜も達する。
 ――殺意、回収できてる……。
 それでも自らの使命を思い出し、排出された精液に集中する。
 しかしいつものように殺意の源は、記憶は、流れ込んではこなかった。
「なん、で……?」
 千夜の目の前が真っ白になる。
「は、あ……」
 気付けばクローズドサークルは解除され、教室に戻っていた。
 制服姿の千夜は息をつくと、その場に膝をつく。
 あくまで精神世界であるクローズドサークルでは、負った傷や疲労を現実に持ち越すことはない。
 それでも、千夜は明らかに疲弊していた。
 何より水上から何も得られなかったことへの驚きで、思考もままならない。
 水上はそんな千夜の前にしゃがみ込み、その赤い頬に手をやった。
「最近連続殺人犯が抜け殻みたいになって捕まったって情報がいくつか耳に入ってたけど、君がやってたんだね。魔法探偵の千夜ちゃん」
 千夜はなんとか持ち直し、水上を睨み付けた。
「貴方は、何なんですか……?」
「現代の切り裂きジャック」
 水上は事も無げに答える。
「俺の殺意は、君には重過ぎるんだよ。それに……」
 一呼吸置くと、彼は真剣な顔をした。
「さっきも言った通り、相性がいいんだろうね。君の中にも殺意があるんだろ?」
 千夜は目を見開く。
「その反応だと自覚はあるみたいだな。目を逸らしてるわけでもない」
「私、は……」
 千夜はギリ、と奥歯を噛み締め、唾液を飲み込んだ。
「私は、自分の中の殺意が正しいものなのか知りたくて、魔法探偵をしてるんです。私の殺意が、実行に移すに足るものなのか確かめるために……」
「そうか」
「何で分かったんですか、私が殺意を抱いてること」
「君と同じだよ。自分の中にあるからこそ、他人の殺意を感知できる」
 水上はそう答えると、千夜の腕を掴み教卓に覆い被さるような体勢を取らせた。
「何するんですか!」
「君に惹かれてるって言っただろ。現実でも抱きたい」
「え……?」
 千夜の顔が引きつる。
「それは、絶対に駄目です!」
「どうして?」
「私、現実世界ではしたことなくて……」
「つまり、処女なんだ?」
 水上はニヤリと笑った。
「それは、やめる理由にはならないね」
 千夜のスカートに手を入れパンティを膝まで下ろすと、敏感な肉芽を摘む。
「ひいっ!」
「現実のセックスを教えてあげよう。きっと好きになるよ、セックスも、俺のことも」
「いや、あ……っ!」
 包皮から剥き出しになったクリトリスを指で弄られると、膣内を擦られるのとは違う激しい電撃のような会館が走り抜けた。
「あっ、ああっ! イッちゃうううっ!」
 クリトリスへの刺激で千夜は達し、体を強ばらしながら股間から透明な液を吹き出した。
「潮吹きまでしちゃったね」
「し、しお……?」
「千夜が気持ちよくて堪らなかったってことさ。さて、処女もらうよ」
 水上はぐったりとしている千夜の割れ目に、硬くなった自身を押し当てた。
「うそっ、だめっ、だめです!」
「大丈夫、気持ちよくなるから」
「いや、怖い……っ!」
 水上は教卓の上で手を握り締めている千夜の緊張を解すため、首筋に唇を落とした。
 そして、ぬぷんと音を立てて亀頭を膣へ押し入れる。
「ぐう……」
 その質量に、千夜は呻いた。
 ペニスはずぷずぷと進みながら膣壁を広げていき、処女膜に突き当たった。
「処女膜、破るね」
 耳元でそう囁き、千夜の白くなった拳を大きな手で包む。
「い、や……、いや……っ!」
 すすり泣く千夜に抵抗の術はない。少女は完全に被食者へと成り下がっていた。
 何かが切れた痛みを感じた後、太ももを破瓜の血が伝う。
「ううううっ!」
 苦痛と屈辱で上げた声は、虚しく響いた。
「ここからは気持ちいいだけだから」
 水上はゆっくりとだが肉棒を抜き差しし、膣壁を押し広げていく。
 千夜の中にじわじわと快感が生まれ始めた。
 その足がガクガクと震え、口の端から涎が零れた。
 少しずつピストンが速く力強くなっていき、気付けば千夜は水上から与えられる快楽を受け入れていた。
「あっあっ、おちんちん……、きてる……っ!」
「そうだよ、千夜の初めてを奪ったちんぽだ」
「私の初めて、むりやり奪われちゃったあ……っ」
 そう口にすることで快感に流されかけた自分に喝を入れようとしたが、惨めになるだけだった。
「中出しするけど、現実では妊娠する?」
「するっ、しちゃうからっ、中には出さないでくださいっ!」
「じゃあ中出し決定だ。俺たちの子供だったら、凄い殺人鬼になるかもね」
「いやっ、いやあっ!」
 涙をポロポロと零す千夜だが、水上の方はラストスパートに入り腰を何度も強く打ち付ける。
「あぐっ! はっ、はっ、も、やあっ!」
「く……っ」
 水上は膣内で達し、精液が子宮を一杯にしていった。
「うう、くうう……っ」
 千夜は疲れ切り、そこで意識を飛ばした。

 少し千夜の過去の話をしよう。
 千夜は、父親を知らずに育った。
 父は死んだとだけ、聞かされていた。
 たまに田舎から遊びにきてくれる祖父はとても優しく、父の日に絵を描く宿題が出ると彼の絵を描いた。
 叔父も千夜のことを気にかけ、よく遊んでくれた。
 母は厳しくも優しく、惜しみない愛情を注いでくれた。
 金銭的な苦労もなく、決して不幸ではなかった。
 むしろ、幸せだった。
 愛されて育った彼女は、父親も同様に自分を愛してくれていたのだと信じていた。
 そう思えば、父の不在など些細なことに思えた。
 だが、ピアニストの母がコンサートへ行く途中に事故で他界したことから、世界は変わっていく。
 葬儀の後、祖父と叔父は千夜のマンションでこれからのことを話し合っていた。
 ショックと疲れで一人早くに眠っていた千夜だったが、ふと目が覚めた時、その話を聞いてしまう。
「あの男にも、姉貴が死んだことを知らせるべきじゃねえか?」
「いや、もしあれが千夜に会いにきたらどうする」
「でも、父親なんだぜ、千夜の……」
 父は、生きている。
 思えば気付くべきだったのだ。父の名を口にせず、写真も見せない母を疑うべきだったのだ。
 千夜は戸籍謄本で初めて知った父の名を、インターネットの検索ボックスに打ち込んだ。
 今の時代はとても便利だ。エンターキーを押すと、大学のホームページがヒットした。
 父の名と写真は、講師一覧の中にあった。
 どこにも故人という表現は見られない。ホームページも最新のものだ。
 ――やっぱり、生きてるんだ。
 市外の大学に、千夜は向かった。
 大学内で迷っていた千夜に声をかけたのは、偶然にも写真で見た父だった。
「あの、千夜です。貴方の、娘の……」
「ああ、千夜か」
 父が自分の名を呼んでくれた。
 それが堪らなく嬉しかった。
 共に暮らせなかったのは、何か理由があってのことだったのだ。
「私には新しい家族がいるんだ。会いにくるな、迷惑だ」
「え?」
「家族を大事にしたいんだ、分かるだろう?」
 それだけ言うと、父は去っていった。
 何かの間違いだったのかもしれない。
 帰宅した千夜は、まだマンションに滞在していた祖父にそのことを打ち明けた。
 祖父は苦々しい表情で全てを語った。
 父が、母に暴力を振るっていたこと。
 母が、千夜を連れて逃げたこと。
 その後、父が再婚したこと。
 祖父は、もうあの男に関わらないように言った。
 千夜は頷いた。
 しかし、一度ついた憎しみの火が消えることはない。
 ――お母さんに、暴力を振るってた……。
 あの優しい母を傷付けた。
 ――それなのに、家族を大事にしたい?
 そんな男が、再婚してのうのうと幸せな家庭を築いている。
 ――死ね。
 憎しみの火は激しい物へと変化していく。
 ――殺してやる。私が、この手で殺してやる……。
 殺意が、芽生えた。
 まだ実行していないのは、祖父と叔父がいてくれたからだった。
 愛されて育った少女は、彼らの存在をブレーキにすることができた。
 ――私が罪を犯せば、悲しむ人がいる。
 そう思えば思うほど、頭の中はぐちゃぐちゃになった。
 ――殺したい、殺してはいけない……。どうしたら、いいんだ……。
 そんな中、千夜に変化が現れた。
 他人が抱いている殺意を感じ取ることができるようになったのだ。
 それは、肉食獣が獲物の存在を察知する能力に似ていた。
 そして発現した魔法探偵としての力を、千夜は自然に使いこなした。
 クローズドサークル内での行為は好きではなかったが、殺意を回収しその源を探ることで、答えが出るような気がした。
 ――私の殺意は、罪を犯すに値するものなのか……。
 その一心で、千夜は魔法探偵として生きている。

「何してるんですか?」
 意識を取り戻した千夜は、教室の床に座り自分を後ろから愛おしげに抱いている水上に問いかけた。
「いや、嬉しくてね」
 水上は笑顔で答える。
「何が、ですか」
「君と俺はよく似てるって言っただろ。だから、ずっと探していた運命の人に会えたような気分でさ」
「ええ……」
 ――殺人鬼で強姦魔が言うことかな……。
 若干引きながら、千夜は水上の手を握った。
「私は、貴方の殺意の源が見たいです」
「俺の?」
「先生と私が似てるのなら、私は貴方を知らなくちゃいけない。犯されても、負けられないんです」
「そうか……、そうだね。存分に見て、知ってくれ。俺の全てを」
「はい」
「そして君にしか出せない答えを出せばいい」
「はい……」
 本当ならばこの男の腕から抜け出したかったが、背中から伝わる体温が何故か心地よく、千夜は力を抜いた。
 魔法探偵と殺人鬼の物語は、こうして幕を開けたのだ。
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テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2017/08/28(月) 22:23:34|
  2. 没小説
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