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18禁小説『都合のいい人』

 晴海と時雨がセフレになった結果。
 『媚薬は甘く溶け』の後何度かセックスしたんでしょうね。


『都合のいい人』

 時折無性にセックスしたくなるのは、男も女も変わりはしないだろう。
 晴海と時雨にもそういう時があり、たまたま体の相性が良かった。
 恋人ではなく、その関係を表現するのに一番近い言葉はセフレであろうか。
 ラブホテルの一室でシャワーを浴びてバスローブ姿で戻ってきた時雨は、ボクサーパンツのみの格好でベッドに座る晴海の隣に腰掛けた。
「おう、おかえり」
「お待たせしました」
 そこに恋人同士の甘いムードは当然ながら存在しない。これはあくまで性処理なのだ。
「最初はさ」
「はい?」
 晴海は肩を竦めて笑った。
「ハニートラップかと思った」
「ハニートラップ?」
「いや、お前ってまだ俺の命狙ってんだろ? だから無防備なところをグサッとやられんのかなー、と」
「私はそういう手段には向いていません」
「何で?」
「この貧相な身体では、誰も引っかかってくれないでしょう?」
 そう言って、時雨は男とそれほど変わらぬ平らな胸を押さえた。
「それは人によりけりじゃねえの? 少なくとも、俺はお前相手に勃起するし」
「そうですか。何にせよ、無防備なのはお互い様です。安心してください」
「おう」
 晴海は頷き、時雨のバスローブを肩からはらりと落とした。
 確かに胸は薄いものの、突起は薄ピンク色で美しい。
 中性的な彼女には、不思議な魅力があった。
 肌は白く、腰は細く、しなやかな肢体。
 バスローブの腰紐を抜き取って纏う物を奪うと、時雨の頬に朱が差す。
 晴海は彼女をベッドに押し倒し、ほんの少し柔らかい胸を撫でた。
 時雨は胸の感度が良く、それだけで唇から甘い吐息が漏れた。
 ――別に巨乳が好きってわけじゃねーし、俺としてはこれで充分なんだよな。
 そう思いながらも言葉には出さず、カリ、と小さな突起を引っ掻いてやる。
「あっ!」
 時雨の身体がビクリと跳ね、晴海はニヤリと笑った。
「ほんと乳首弱いよな、お前って」
 両乳首を摘んでくにくにと弄ると、時雨は目に涙を溜めて荒い息をつく。
 震える身体は簡単に折れそうなほど細く、どこにあの強さがあるのかと晴海は不思議に思った。
 ――前に思いっ切り顎蹴られた時も、結構効いたんだけどなあ。
 儚い美しさと強さを兼ね備えた女――それが時雨という人間だ。
「は、あ……、も、乳首、やめてください……」
 そう言った口の端から唾液が一筋垂れた。
「そんなに感じたか?」
「見れば、分かるでしょう……っ!」
 時雨は悔しそうに吐き捨てるが、蕩けた表情でそんなことを言っても煽るだけだ。
 晴海は時雨の足を開かせ、濡れそぼった割れ目を人差し指で撫でた。
「よく分かったぜ」
「貴方と、いう人は……」
「今度は俺を、感じさせてくれよ」
 晴海は軽く反応しているイチモツを取り出した。
 時雨は身体を起こし、膝立ちしている晴海の方を向く。
 そして、彼のペニスを手に取った。
 先端をちろりと舐めると、先走りの塩味が舌を刺激した。
「ん、く……」
 片手で長い髪を耳に掛け、ほんの一瞬の逡巡の後、それを口に含む。
 たどたどしい舌の動きが晴海を昂ぶらせていった。
 そんな彼女を見下ろしながら、晴海は小さく笑った。
 ――好きなわけでもない男のちんこを咥えるとか、こいつでもするんだよなあ。
 幻滅したわけでも軽蔑したわけでもなく、ただ純粋にそう思う。
 潔癖そうに見えて、案外スキモノなのかもしれない。
 ――ま、セフレならそれくらいが丁度いいのかねえ。
 晴海はそんなことを考えながら、時雨の頭を撫でた。
 時雨は「ふう」と息をついてペニスを吐き出した。
 それは硬くなり、反り返っている。
 晴海は胡座をかくと時雨の背中から手を回し、割れ目を撫でた。
「ちんこ舐めて、そんなに感じたか?」
「まあ、そうですね……」
「じゃあ、慣らさなくても入るか」
「ちょ、ちょっと待……っ!」
 晴海は問答無用で時雨の身体を抱き上げ、自らの股間に腰を落とした。
「う……、ああっ!」
 時雨の膣は濡れてはいるもののまだ狭く、ギチギチと晴海の肉棒を締め付けた。
「ふー、すげえ、きっつ……」
「当たり前、でしょう……っ、慣らして、ないんですから……っ! くうっ!」
 時雨は眉間に皺を寄せ、晴海の背中に手を回して爪を立てる。
「いや、そろそろいけっかなーと思ったんだけど」
「何が、ですか……っ」
「俺のちんこの形を、膣が覚えてんじゃねえかとか」
 そう言って、根元まで咥え込んだ結合部をなぞった。
「馬鹿ですか、貴方は……っ! そんな関係じゃあ、ないでしょう……っ」
 苦しそうに言葉を紡ぎながらも、時雨の膣壁は晴海に快感を与えていく。
「ま、それもそうか」
 晴海は苦笑し、時雨の腰を掴んで揺さぶった。
「あっ、ああっ! だめっ、今動かされたらっ、ああっ!」
 時雨は達したらしく、一際強く肉棒を締め付けた。
「くっ!」
 晴海は小さく声を上げ、時雨の膣内に白濁液を放った。

「もう、帰るんですか?」
 事後、早々に白いスーツを着込み始めた晴海に、時雨は問いかける。
「ああ、早く帰らねえとうるせえのがいるからな、うちには」
「そうでしたね……」
「淋しいか?」
「まさか」
 冗談めかした晴海の言葉をピシャリと一蹴する時雨。
「なあ、俺としてはさ」
「はい?」
「セフレ以上になりてえかな」
「ご冗談を」
「そう言うと思った」
 晴海はニヤリと笑い、ひらひらと手を振った。
「じゃあ、またな」
「ええ、また……」
 ドアが閉まると、時雨はシーツの海で寝返りを打った。
「タチの悪い冗談を、言わないでください……」
 小さく呟いた言葉を聞く者は、いない。
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テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2017/04/16(日) 20:17:25|
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