FC2ブログ

18禁小説『晴海~子宮でする恋~』

 オリジナルエロとして書くのは初めてに近いTSモノ。便利屋の晴海が薬で性転換、娼婦として処女を奪われたり男としてのプライドを折られたり。


『晴海~子宮でする恋~』

 魔術師、スピットは退屈していた。
 だからだ、彼がこんな所に足を踏み入れたのは。
 娼館ヴァニタスには人間の女がいる。魔術や研究の足しになる話が聞けないかと思ったのだ。
「おや、スピット様」
 ヴァニタスの主は柔和な笑みを浮かべ、スピットを迎える。
「盛況のようだな」
 現在は半分ほどの部屋が黒く染まっている。それだけの娼婦が買われている証拠だ。
「おかげさまで」
 その言葉は社交辞令ではない。スピットは作った薬――基本的に媚薬の類だ――をここに売ることで小遣い稼ぎをしている。
 ここに来る用事はほとんどがその関係だった。
 彼に女を買う趣味はない。というより、セックスにさほどの意味を見いだせなかった。
 ――そのような行為は、研究の妨げになるだけだ。
「何か面白いものはないか?」
「そうですね……」
 主は少し考えると、ポンと手を打った。
「処理に困っている人間がいるのですが、実験などにお使いになりますか?」
「処理?」
「ええ、シングルのオスです」
「ああ」
 ここでは人間の男は必要とされない。つがいなどで楽しむことができるのなら別だが、単品で使われることはまずなかった。
「それは嬉しいが、何故またオスを? 仕入れにミスでもあったのか?」
「いえ、仕事でここのことを探っておりまして。邪魔なので捕獲したものの、どう処分したものかと」
「なるほど、刑事とかそういった類の人間か?」
「便利屋だそうです」
「ほう……。とりあえず見せていただこう」
「かしこまりました」
 娼婦たちの部屋の間を通り過ぎて、奥にある階段を下りていく。
 地下室の重い扉を開くと、鎖に繋がれたスーツ姿の男がサングラス越しに鋭い瞳でこちらを睨んでいた。
「てめえ、何のつもりだ」
 低く唸るような声で、彼は威嚇する。
「名前は晴海天也。先程も申しましたように便利屋を営む男です。体力と度胸はあるようで、手を焼いていましてね」
「体力があるのは助かる。しかし……」
 スピットは晴海を見つめた。
「ああ、もしも彼がお好みでしたら、男娼として提供いたしましょうか」
「そんな趣味はない。ただ、髪が気に入っただけだ」
 晴海の肩ほどまである金色の髪は、恐らく地毛だろう。
「そういえば、金髪の女性がお好きでしたね」
「ああ、だがここには地毛の女はいなかったからな」
 スピットは面白い薬を持っていたことを思い出した。
「実験に使って良いのだな?」
「ええ」
「では、これを使ってみようか」
 彼は威嚇行為を続けている晴海に臆することなく近付くと、顎を掴み上を向かせた。
「触るなよ」
 晴海はスピットの顔に唾を吐きかける。
「ふん、所詮その程度の抵抗しかできまい」
 スピットは晴海の頬を平手で打ち、唾を拭った。
「お前が言うことを聞かぬのなら、ここの娼婦に酷いことをしてやろうか? 買えば好きにできるからな、ここの人間どもは」
「てめえっ!」
「他人のために怒るのか。ならば分かるだろう、薬を飲めるな?」
「く……」
 晴海は奥歯を噛み締めると、意を決したように口を開けた。
「いい子だ」
 スピットは薬液の入ったボトルを取り出すと、その口中に注いでいく。
「ん、ぐ……」
 甘い液体だった。
 晴海は喉を慣らしてそれを飲み干すと、息をついた。
 ――何の、薬だ……。
 不安がないわけではない。彼は勇敢だが恐れを知らないわけではなかった。
「うっ!」
 ドクン、と心臓が脈打つ。
「あ、ぐ……」
 体が焼けるような熱を感じ、晴海は意識を失った。

「う、ん……」
 目を覚ました晴海は、一瞬自分がどこにいるのか分からなかった。
 ――ガラス張りの、部屋……?
 そこでハッとする。ここは娼婦の部屋だ。
「何で、俺がここに……」
 口から出た声は、いつもより高いものだった。
 咄嗟に喉を触り、喉仏が無くなっていることに気付く。そして、首輪が巻かれていることにも……。
「まさか!」
 晴海は裸にされていた体を見下ろした。
 胸は膨らんでおり、金色の茂みから生えているはずのモノが無かった。
「女に、なってる……」
「目が覚めたか、成功して良かったよ。まあ、死んだとしても問題はなかったが」
 スピットが部屋に入ってくるとそんな晴海を見下ろし、笑う。
「てめえ、どういうつもりだ」
「ここの主人には何だかんだ言って世話になっている。処分に困ったオスをメスに変えてやったまでだ」
「はっ! 死んだ方がましだったぜ」
「まあそんな口をきくな。私はお前の初めての客だぞ」
「きゃ、客?」
 晴海は声を裏返らせた。
「お前を買ってみることにした。女にしたら存外見た目も悪くなかったのでな」
「悪趣味な野郎だ」
 胸も大きく、適度に引き締まった体は美しい。元々悪くない顔立ちも幸いし、今の晴海は美女の部類に入るだろう。
「さあ、客の相手をしろ。男が喜ぶことは分かっているだろう?」
「誰が……」
「お前が拒否するなら、別の女を買うが?」
「分かった……」
 晴海は悔しそうに声を絞り出した。
「とりあえず、せっかくの処女喪失だ。恋人気分でも味あわせてやろう」
 スピットがそう言うと、ガラス張りの部屋がまるで貴族の寝室のようなものに変わる。
 天蓋付きの大きなベッドを示され、晴海は渋々そこに座った。
「緊張しなくていい。こういうものは最初の体験が大事だ。立派な娼婦になれるよう、気持ち良くしてやろう」
 もうその言葉に逆らう気力はなかった。
 するりと肩に回された男の手を振り払う気力も……。
 ――とにかく、マグロでいりゃあいい。感じるわけなんかねえんだ。男の俺が……。
 自分にそう言い聞かせ、晴海は息をついた。
「綺麗な髪だ」
 スピットは優しく頭を撫で、その髪に口付ける。
「っ!」
 晴海の心臓がトクンと鳴った。
 ほんの一瞬だけ、その行為に幸福を感じた気がした。
 ――嘘だろ……。
「どうした?」
「いや」
「そうか」
 スピットは晴海の顎に手を添えると、口付けた。
「ん……」
 舌が口中に侵入し、晴海のそれに絡まる。
 逃れようとしても男の力は強く、顎を押さえられたまま口内を犯された。
 いや、犯されるというのは少し違った。
 優しく愛撫さている、そんな気分だった。
 ――何だよ、この感覚……。
 ようやく唇を離され、晴海の体から力が抜けた。
「は……、あれに、入ってたんだろ……」
 それでもスピットを睨み付け、吐き捨てるように呟く。
「何がだ?」
「媚薬とか、惚れ薬とか、そういうもんをよ……」
 スピットは一瞬考えると頷いた。
「ああ、そうだ。お前が今から感じるのは全て薬のせい。そう思って乱れろ」
 ――やっぱり、薬のせいだ。
 押し倒され、乳房を愛撫され、乳首をいじられ、子宮が疼く。
 それは媚薬のせいなのだと、自分に言い聞かせる。
「もう、濡れてきたのか?」
 乳房を舐めていたスピットの膝が、晴海の股間を押さえる。
「濡れ、てる……?」
 乳房への刺激で、少し頭がぼんやりしていた。
「感じている証拠だ」
 スピットは体を起こすと、晴海の股間を指でなぞる。
「んっ!」
「濡れているのは感じているからだろう?」
 愛液で濡れた指を見せ付けられ、晴海は顔を赤く染めた。
「恥じなくていい。私の薬が効いている証拠だ」
「く……」
 ――悔しい……。
 だが、それ以上に感じていた。
 晴海の体は快楽を受け入れてしまっている。
 男のではない、女の快楽を、だ。
 ――畜生……。
「そんな顔をするな」
 スピットは柔い笑みを浮かべると、ローブを捲り自らのペニスを取り出した。
「情けないが、私のモノはあまり大きくなくてな。慣らさずに入れても問題ないだろう」
 それは男だったときの晴海のモノよりも小さい。
 本来なら「粗チン野郎」とでも罵っていただろう。
 だが、今の自分にペニスは存在すらしない。
 受け入れる女の穴が、あるだけだ。
 その事実を受け止めた瞬間、諦めのような感情が晴海を支配した。
「好きに、しろよ……」
 そう言って、体の力を抜く。
 ――処女膜破れるとき、いてえんだろうな……。
 そんなことを考えながら、挿入を待つ。
 スピットは晴海の足を抱え上げ、初めて男を受け入れる秘唇を男根で押し広げた。
「いくぞ……」
 ぐっと腰が押し付けられ、メリメリとペニスが膣を拡げていく。
「んっ、ああっ!」
 ――何だ、これ……。
 甘い電気が、体中を流れていくような感覚。
 一瞬の痛みこそあったものの、それ以上の快楽が晴海を襲った。
「あっ、あああっ! ヤバ、これ……っ」
 マグロでいようなどという決意は崩れ、晴海は喘ぎながらシーツを握り締めた。
「あ、あ……、全部、吹っ飛んじまいそ……っ!」
 自分が助けるべき人間のことも、男としてのプライドも、何もかもが吹き飛ばされていく。
「薬の、せいっ、だからっ! こんなに、気持ちいいって、感じちまうの……っ! うっ、くうんっ!」
 当たってもいない子宮に、切なさを感じた。
 自分を初めて征服している男を、子宮が愛しく想っている。
「これが、媚薬の……、惚れ薬の……っ! あっ、ああんっ!」
 膣壁を擦られる度に愛しさが増していく。
「随分と、穏やかな顔を、しているな……。くっ!」
「んあああああっ!」
 中に出された精液が、子宮を満たしていった。
 ――何で、こんなに幸せなんだよ……。
 蕩けた表情で、晴海はぼんやりと考えていた。

「落ち着いたか?」
 身支度を整えたスピットが、未だベッドで惚けている晴海に問いかける。
「ん? ああ、まあ……」
 晴海は起き上がり、スピットを見つめた。
「何だ?」
「いや……、また来てくれんのかなって……」
「は?」
 晴海は恥ずかしくなり、頭を掻いた。
「責任くらい取れよ。惚れ薬がいつまで効いてんのか分からねえけど……」
「ああ」
 スピットの顔に笑みが広がる。
 それは嘲笑の笑みだった。
「媚薬だの惚れ薬だの、本気で信じていたのか? 私が使ったのは、純粋に性別を転換させるだけの薬だぞ」
「え?」
「お前はただ淫乱なだけだ。媚薬も無しに処女喪失で感じられるのだからな。娼婦向きの体で良かったじゃないか」
 スピットは踵を返し、最後にもう一つ言い捨てる。
「ああ、またお前を買いには来よう。実験体がどう変化していくのか興味があるからな」
 彼が出て行くとドアは消え、再び部屋はガラス張りのものとなる。
「ふざけんなよ……」
 晴海はその場に座り込んだ。
 今更のように、破瓜の痛みを感じた。
スポンサーサイト



テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2016/07/10(日) 15:48:11|
  2. 没小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<18禁小説『時雨~被虐の殺し屋姫~』 | ホーム | 18禁小説『紗々&人留~恥辱のダンス~』>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://bsophist.blog.fc2.com/tb.php/326-e8e2d488
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)