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第一章『名前も知らない魔法少女』

 赤糸の前に現れたのは魔法少女と彼女を狙う魔物。
 魔物によるアナル触手プレイです。


第一章『名前も知らない魔法少女』
 ――はあ、まただ。
 赤糸誠助は溜め息をつき、夜空を見上げた。
 借金の取立てに失敗したのはこれで何度目だろう。
 茶色の髪を逆立て、無精ヒゲに鋭い目付き、190センチの大柄な体躯を誇る彼は、所謂チンピラというやつだ。
 見た目の恐ろしさと腕っ節の強さには問題がない。
 だが彼は、無類のお人好しなのだ。
 今日もそれが裏目に出た。
 取り立てに行った家の妻は病床に臥せっており、そのために借金した夫はついこの間リストラされたらしい。
 土下座をしながら返済を待ってくれと頼む彼を悲しそうに見つめるやせ細った子供。
 そこで赤糸の悪い癖が出た。
「これで、息子になんか食わせてやれよ」
 そう言って財布に入っていた万札三枚を置き、こうして帰路についてしまったのだ。
「俺は馬鹿だ」
 明日、金融会社――社員数人の零細企業である――に行ったら何と言い訳しよう。
 三十代半ばの赤糸より年下の社長は、まず笑うだろう。
 だが、その後きっとこう尋ねるのだ。
「どの指で詫びる?」
 ――明日から、手の指九本でやってかなきゃなんねえのか……。
 赤糸は自らの指をじっと見つめた。
 ――いっそ田舎に帰って農作業でもやるか。
 老いた両親の畑を継ぐのも、悪くないかもしれない。
 そう思ったときだった。
「きゃああっ!」
 悲鳴とともに、少女が降ってきた。
「な……っ!」
 咄嗟に赤糸は少女を抱き留める。
 降ってきたというより吹っ飛ばされたと言うべき勢いに負け、赤糸は尻餅をついた。
「う……」
 少女は幸い無事らしい。呻き声を上げているが、目立った怪我はないように見える。
 しかし、なんとも珍妙な格好だった。
 少女自身は普通――いや、美少女と呼んでも遜色ない器量の良さを有している。
 ショートカットの黒髪と対照的な、赤いリボンが付いた大きなピンク色のベレー帽。
 大きな乳房を包むのは、首元に赤いハート型の宝石が付いたリブ生地のノースリーブのセーター。しかも胸の谷間が見えるよう、セパレートになっているあざとさだ。
 そして胸の下からキュッとウエストを締めるピンクのコルセット。
 更に同じくピンクの短いスカートにニーソックス、二の腕まである手袋、そして可愛らしい赤い靴。
 漫画で読んだ魔法少女が現実にいれば、こんな感じかもしれない。
 ――コスプレか何かか?
 だが次に見た『モノ』を見れば、それがコスプレとは思えなくなった。
「くくく、そんなものかあ……」
 地を這うような声を発しながら飛び降りてきたのは、全身をうねうねと蠢く不気味な触手に包んだ生き物だった。
「な、何だ、こいつ……」
 赤糸は腰を抜かしていた。
 こんな生物は、図鑑でもテレビでも見たことがない。
 見たことがあるとすれば、エロ漫画のヒロインを犯す魔物だ。
 そう考えれば、状況を飲み込めないことはない。
 魔法少女と、その敵である魔物。
 ――そういう夢を、見てるのか?
「ん……」
 腕の中で魔法少女が身じろぐ。
「あ、おい、大丈夫か?」
「大丈夫、です……」
 これが夢でないと語るものは、たった一つ。
 赤糸の厚い胸板に押し付けられた、柔かい乳房の感触だ。
 一年前に付き合っていた彼女と別れてからご無沙汰だが、この感触は紛れもなく本物。夢とは思えぬリアルなバストだった。
「下がってて、ください……」
 魔法少女はゆっくり立ち上がると、横に駆け出した。
 ピンクの柄にハートの宝石、恐らく魔法少女の武器であろうステッキが落ちている方向に、走る。
 だが、彼女がそれを手に取る前に、魔物の触手が足首に絡んだ。
「あっ!」
 転倒しかけた彼女の体を逆さ吊りにする。
 魔法少女はもう片方の足首も掴まれて大股を開かされ、絶体絶命のピンチに陥っていた。
「くう……、放してください!」
「誰が放すものか。調教の時間だぞ」
 細い触手が器用に彼女の白いパンティを脱がせていく。
 無毛のそこが、露わになった。
「ひっ!」
 サーモンピンクの割れ目と柔らかい媚肉をなぞり、魔物は笑う。
「くく、こちらを使ってもらえると思ったか? 我々は、不浄な穴を好んでな」
 そう言うと、二本の触手が魔法少女の尻穴をぐにいっと広げた。
「いやああっ! そ、そっちの穴は……っ!」
 紅色の肛肉を外気に晒され、魔法少女は涙声を上げる。
「可愛いケツまんこじゃないか」
 アナルビーズのように玉が連なる形をした触手がそこに近付いていき、ビー玉ほどのそれを一つ、ちゅぷんと挿入した。
「んくうっ!」
 魔法少女は逆さ吊りにされたまま体をビクリと跳ねさせる。
「ゆっくり慣らしていってやる。ちゃんと気持ち良くなれるようにな」
「お尻の穴で、気持ち良くなんて……、んひいいっ!」
 ちゅぷんちゅぷんっ、と一度に玉二つがアナルに吸い込まれていった。
「ひい、ん……」
 弱々しい声に、甘い響きが混じる。
「所詮淫乱な小娘だ。ほら、四つ目……」
「う……」
 挿入されまいときゅっと肛門を締めた魔法少女だが、魔物もそれを見越していたらしい。
「と、見せかけて」
「んほおおおおっ!」
 にゅぷんにゅぷんにゅぷんっ! と一気に引き抜かれた玉状触手は、締まっていた肛肉を強く刺激する。
「あ、ひ……」
 軽く達してしまった魔法少女の体から力が抜け、その口からはだらしなく涎が垂れる。
「ほら、今度はちゃんと入れてやろう」
 緩んだアナルに、触手は容易に深くまで入り込んでいく。
「今、玉が何個入っているか分かるか?」
「よ、よっつう……?」
「残念だったな、六つだ。このゆるゆるのケツまんこには、簡単に入ってしまったぞ!」
 嘲笑うように、じゅぷじゅぷと出し入れされる触手。
「んひっ! おっ! おっ!」
 その度に少女の肛門からは腸液が飛び散った。
「も、や……、助けてえ……っ!」
 恐怖と劣情からただその光景を見つめるしかできなかった赤糸は、魔法少女の悲痛な叫び声で我に返った。
 ――そうだ、助けねえと!
 相手は魔物だ。きっと自分では敵わない。
 それでも、放ってはおけないのが赤糸という男だ。
 ――あの子を逃がすぐらいできれば……。
「何か、ないか……」
 赤糸の手に触れたのは、拳大の石だった。
 彼は「よし」とそれを握り締める。
「おらっ!」
 力を込めて投げ付けた石は、魔法少女を蹂躙することに集中していた魔物に見事ヒットした。
「ぐっ!」
 それは呻き声を上げ、赤糸の方を向いた。
「こっちだ!」
 立ち上がってファイティングポーズを取り、自分が相手になるぞという意思を見せる。 
 すると魔物は触手の間から除く黒い目で赤糸を睨み付けた。
「愚かな人間め……、勝てるとでも思ったか」
 ヒュンッと鞭のようにしなる触手が赤糸に襲いかかろうとしたとき……、
「クリムゾンバースト!」
 その声と共に、赤い光が魔物を貫く。
「ぐ、ぐあああああっ!」
 貫かれた魔物は光の破片となり飛散した。
「助かった、のか……?」
 赤糸は恐る恐る目を開ける。
 赤糸に意識をやった魔物から逃れた魔法少女が、ステッキを構えていた。
 だが、残り少ない体力を振り絞っての攻撃だったのだろう。彼女はその場に倒れ伏した。
「お、おい! 大丈夫か!」
 赤糸は彼女に駆け寄り抱き起こしたが、先程とは違い意識を失ってしまっている。
「どうすっかな……」
 悩んではみたが、答えは一つしかない。
 赤糸は小柄な少女を背負うと、再び帰路についたのだった。
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テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2016/07/02(土) 17:14:50|
  2. 没小説
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