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18禁小説『水龍敬ランドの先生』

 水龍敬ランドの設定をお借りしました。
 紗々と首縄で水龍敬ランドに行くとこうなる、という話です。割りとコミカル。


『水龍敬ランドの先生』

「君は彼女作らないの?」
「俺は人体錬成とかできませんから」
 首縄がさらりと返すと、紗々はおかしそうに笑った。
「ははは、君もそういう冗談が言えるようになったとはね」
「彼女とかそういうものに、必要性は感じません」
 皿洗いを終えた首縄は、ソファで寛いでいる紗々の隣に座った。
「えー、必要でしょ。性処理とかどうすんの?」
「凄いクズ発言ですね」
「だって彼女は穴、彼氏は棒だし」
「要は俺に、性処理相手を作れと?」
「うん、溜めててもろくなことないよ? 二十代ならヤらせてくれる子が二、三人いてもいいんじゃない?」
 貞操観念以前の問題がありそうな紗々に、首縄はついていけない。
「二、三人いたら問題でしょう」
「えー、3Pとか乱交とかしたくない?」
「したくありません」
「無欲だなあ」
「普通です」
「ま、強制はしないけど……。そうだ、日曜ちょっと付き合ってよ」
 ニヤリと笑う紗々に嫌な予感はしたが、従う以外の選択肢はなかった。

「水龍敬ランド……?」
 日曜日、首縄が連れてこられたのはテーマパークだった。
 だが入場時に性病検査をされ、卑猥なコスチュームに身を包んだキャストに特製だというコンドームを付けられ、あれよあれよという間に自分も上半身と股間を晒す衣装に着替えさせられると、首縄も気付く。
「はめましたね、先生」
 女性用ゲートから出てきた紗々に不満をぶつけようとしたが、その姿を目にすると何も言えなくなった。
「ハメるのは君の方だよ」
 所謂『女王様』が着るような黒のボンデージ――それも普通の性癖をしていれば一生お目にかからないだろうと思える際どいものだ――を着こなした紗々に何を言えばいいのか。
 豊満な乳房を惜しげもなく露出し、ハイレグの股間部分にはチャックが付いている。肉付きが良く長い足を包むサイハイブーツに踏まれたい輩がいたとしても、首縄には関係ない。彼にそのような性癖はないのだから。
「うん、なかなかいい格好じゃないか。さて、じゃあ君の彼女になる子を探そうか」
「待ってください、状況が把握できないのですが」
 ようやく出た言葉はそれだった。
 周囲を見回すと、ペニスを模した噴水に、同じモチーフのチョコバナナ、人目も憚らずベンチなどで睦み合う男女たちが目に写る。
「性のテーマパークなんだから、ああやって楽しめばいいんだよ。状況を把握する必要なんてない。ルールさえ守ればいいんだ」
「はあ……。ルールがあるんですか?」
 どうやらただの無法地帯というわけではないらしい。
「そう、あくまで楽しむ場所だからレイプは駄目とかね。まあ、レイプごっことかもあるから難しいか。あ、そうだ、目安になるものがあった」
 そう言うと、紗々は三枚のシールを取り出した。
 グリーンとブルー、そしてピンクの三種類あるそれは、首縄も入口で渡された。
「これが目安、ですか?」
「うん、グリーンのシールを貼ってる人はタッチまで、ブルーならキスまで、ピンクならセックスまで誰でもウェルカムってね」
「誰でも……」
「そうそう。君はヤリにきたんだからピンクの貼っとけばいいよ」
「いや、ヤリにきたわけではないです」
「ん、あれ? 違ったっけ」
「彼女を探せ、と」
「ああ、似たようなもんでしょ。まずは体の相性からってさ」
 紗々はニヤリと笑い、首縄の頬にピンクのシールを貼った。
「先生は、どうするんです?」
 むすっとした顔で問いかけると、紗々は「うーん」と迷う様子を見せる。
「どうしようかなあ、今日は君のために来たわけだし……」
 そして彼女は「うん」と頷くと、ブルーのシールを胸元に貼った。
「ま、タッチまでかな」
「そうですか」
 首縄はほっと息をついた。
 師のセックスシーンを見せられずに済んだという安堵のためのものである。

 一時間ほどが経った今、溜め息をつくのは紗々の方になっていた。
「あのさあ、何で君は私の手を掴んでるの?」
 まるで母親から離れまいとする幼子のように、首縄は紗々の手を握り離そうとしない。
「いや、だって怖いじゃないですか」
「は? 何が怖いの? 何年殺人鬼相手に戦ってきたの?」
「殺人鬼より痴女の方が怖いです。何でみんなあんな格好で平気なんですか」
「水龍敬ランドだからだよ! あと、別にみんな痴女ってわけじゃないからね? 清楚な女子大生も、貞淑な人妻も、厳格な母親も、ここではみんな女になるんだよ。乱れていいの。というか、ここだから乱れてるの。私もそうでしょ?」
「あんたは普段からおかしいです」
「あ? まあ、とにかく普通にナンパしてお茶する感覚でセックスしておいで」
「嫌です、普通にナンパとかしないですし」
「分かった、見ててあげるから」
「あんたに見られながら知らない女とセックスって、それどういうプレイですか」
「じゃあ、どんなプレイがいいの?」
「どんなプレイでも嫌です」
「もー、面倒だな、君は。とりあえず私の手を離せ、話はそれからだ」
「何なんですか、誰でもタッチウェルカムじゃなかったんですか? 絶対離しませんからね」
「お、そうくる? ルールを盾にして食い下がる感じ?」
 あまりにも不毛なやり取りに、二人は同時に溜め息をついた。
「分かった、悪かったよ。君がそんなにセックスしたくないとは思わなかったから」
「いえ、別にしたくないわけではないんです」
「じゃあ、何が嫌なの?」
「だから、赤の他人とするのが嫌なんです」
「あー……」
 紗々は頭を抱え、少し考える。
「はいはい、じゃあこうしよう」
 そう言って自らの胸からシールを外すと、ピンクのものに貼り替えた。
「先生?」
「誰でもセックスオーケー。助手の君ともだ」
 笑顔で両手を広げる紗々を前に、首縄は目を瞬かせた。
「は?」
「だから、知ってる人間となら怖くないでしょ?」
「え、あ、はい」
「じゃ、そこのベンチでやろう」
 紗々は親指でピンク色のベンチを示した。
 他のベンチでも、恋人であろう男女たちが色々な体位でセックスしている。
「ほら、早く」
「ああ、はい……」
 掴んだままの手を引かれ、首縄はベンチに座らされた。
「せんせ……、えっ!」
 隣に座った紗々が、首縄のペニスを握り込んだのだ。
「本気で性欲ないの? ここで一時間過ごして無反応とか、先生君のことが心配になっちゃうよ」
「じゃあ……、先生はどうなんですか……っ!」
 震える声で問い返すと、紗々は艶のある笑みを浮かべた。
「触って、確かめてごらん?」
 ゆっくりと下ろされる股間のチャック。
 導かれるまま、首縄は黒い茂みの先にある割れ目を撫でた。
 くちゅり、と音を立てて熱い愛液が指に絡み付く。
「そりゃあさ、興奮するようにできてんだから。ここは」
 そう言われて、首縄は気付いた。ここにいる男女はどこでも、当たり前のように愛し合っている。それが自然の摂理であるかのように。
 いや、自然の摂理なのだ。
「そういう場所なの、分かった? だから安心して、セックスしよう」
 耳元で熱っぽく囁かれ、首縄の股間がピクリと反応する。
「硬くなってきたね。君も、好きにしていいよ」
「俺だって、無欲なわけじゃないんです。好きにしろなんて、言われたら……」
 首縄は紗々の体を自分の方に向かせて、膝の上に乗せた。
 そして目の前にきた勃起乳首にしゃぶりつく。
 子供を産んだことのないわりに大きな突起。それをちゅぱちゅぱと音を立てて吸うと、赤子に戻ったような気持ちになった。
「あっ、乳首、そんなに……っ!」
「俺は、先生とセックスしたかったんです!」
 熱っぽい声でそう告げ、深く口付ける。
 舌を差し入れると紗々の方から絡め取り、吸い付いてきた。
 歯列をなぞられ、唾液を流し込まれて、首縄の方が犯されているような気分になる。
「ん、ふ……」
「ちゅぷ……、はあ……」
 首縄を散々翻弄した紗々は、解放すると小さく笑った。
「そんなこと言われたら、さすがに照れるよ?」
「先生のキス、すごいです……」
 息をつき、首縄は紗々の胸の谷間に顔を埋めて甘い香りを吸い込んだ。
 その匂いと柔らかい乳房で、窒息しそうだった。
「キスぐらいで満足してどうするの」
 紗々の手が、首縄のそそり立ったペニスを自らの股間にあてがう。
「いいんですか、いきなり入れて……」
「大丈夫、ずぶずぶに濡れてるから」
 そのまま、紗々はゆっくりと腰を落としていく。
「ん、う……」
「はあ……、首縄君のおちんちん、入っちゃうねえ……」
 紗々の膣内に、ぬぷりとペニスが飲み込まれた。
 経験の豊富さのためかあまりきつくはない。しかし、熱く絡みつく膣壁は首縄を快楽の世界に誘うには充分過ぎた。
 紗々は首縄の肩に手をかけ、上下に腰を揺さぶり始める。
「あっ、あっ、先生……っ! 中で、俺の、あれが……っ!」
「ふふ、具体的に言ってごらん。そしたら、もっと気持ち良くしてあげるからさ」
「せ、先生のおまんこに、おれのちんこが、食べられて、気持ちいい、ですっ!」
「随分可愛い言い方だね。ふふ、ご褒美だよ」
 紗々は荒い息をつきつつ、円を描くように腰をくねらせた。
「あっ! それ、ヤバい、です! きもちい……っ!」
「私も、気持ちいいよ……」
 首縄の蕩けた表情を見て満足したのか、紗々は射精を促すよう、リズミカルに腰を弾ませる。
「んっ、くうっ!」
「ああ……、首縄君のおちんちん、気持ちいい……」
 ぱちゅんぱちゅんと淫らな音を聞きながら、首縄は熱い吐息をついた。
「はあ……、は……。先生の、中に出したいですっ! ゴム、外したい!」
 いつものクールな彼からは想像もできないおねだり。
 紗々はその頭を抱き、胸を押し付けて宥めるような声を出す。
「大丈夫。ここのゴムは特製だから、種付けはできないけど射精はできるよ」
「先生に、種付けしたい、のに……っ!」
「はは、可愛いな、君は」
 子供のような涙混じりの懇願に苦笑すると、紗々はよしよしと頭を撫でてやった。
「ほら、ラストスパートだ……っ。ん、くうんっ!」
 首縄のモノで膣壁を擦り上げる紗々。
「うっ、で、出ますっ! 先生っ!」
 首縄は紗々に縋り付き、達した。
「はああ……、熱いの、きてるねえ……」
 紗々は背筋にゾクゾクと甘い何かが走り抜けるのを感じ、もう一度首縄に口付けた。

 帰りのバスの中、首縄は紗々と顔を合わせられないといった様子で俯いている。
 一方の紗々はいつも通りのへらへらとした笑みを浮かべ、彼の頭を撫でていた。
「結局、彼女はできなかったか」
「そんなこと、どうでもいいです……」
「えー、種付けしたかったんでしょ?」
「だから、それは先生に……っ! というか、もう忘れてください」
 首縄は真っ赤になった顔を見られたくなくて両手で覆う。
「いっつもあれくらい素直だと可愛いのにね」
「うるさいです」
「はいはい、また行こうね」
「もう行きません」
 だが、彼は分かっていた。きっとまた、連れて行かれるのであろうと。
 そしてそれをほんの少し待ち遠しく思う自分に、溜め息をついた。
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テーマ:恋愛:エロス:官能小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2016/03/31(木) 21:50:59|
  2. 没小説
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