FC2ブログ

女性向け18禁小説『可能性一パーセントの恋』

 紗々、首縄、人留メインでミステリーというかサスペンスを書きたいんですが、それに出すつもりの刑事コンビで久々にBLを書いてみました。オールバック敬語ゲイキャラの片想いうめえ!
 18禁BLなのでご注意ください!


『可能性一パーセントの恋』

 その日、皇城統は愛の告白をされた。
「いや、冗談だろ?」
 そうとしか返せなかったのは、相手が後輩刑事で、相棒で、何より男だったからだ。
「僕が冗談でこんなことを言うとお思いですか?」
 いつも涼やかな笑みを絶やさない咲田優の表情が微かに曇った。
「ああ、分かった! あれだろ、先輩刑事としてってことだろ! リスペクト的な好きだろ?」
「いえ、恋愛対象としての好きです。ラブなんです」
「マジかよ……」
 男に愛の告白をされたのは初めてな――女にも告白されたことはないが――皇城は戸惑う。
「僕はゲイなんです。というより、女性を愛することができません」
「そりゃあ……、知らなかったぜ」
 長い付き合いではないが、なんとなく咲田はプレイボーイなのだと思っていた。
 立ち居振る舞いは上品で、気配りもできる。それに適度に筋肉の付いたしなやかな体に整った顔。
 女にもてないわけのない彼が彼女を作らない理由を知った。
「で……」
 皇城は七三に分けた髪をガシガシと掻いた。
「俺にどうしろってんだ? 悪いが俺はノンケで、男を好きにはなれねえ」
 ゲイだからといって彼のことを嫌いになったわけではない。ただ、恋愛対象として見るのは無理、それだけだ。
「すみません。ただ、伝えたかっただけなんです。一パーセントでも可能性があればと思って……」
「その期待には、応えてやれねえな」
「ですよね、分かっていました。分かっていた、はずなんです……」
 ――分かってたなら……。
 皇城は咲田のオールバックの髪をぐしゃりと乱した。
 ――何でそんなに、泣きそうな顔をしやがるんだ。
 99パーセント無理だと分かっていたのだろう。駄目だったときのリスクを頭のいいこの後輩が考えていなかったはずがない。
 それでも伝えずにはいられなかった想いだ。
「その、何だ……。一つくらいなら言うこと聞いてやっから、そんな顔すんなよ」
 その言葉に、咲田はぽかんと間の抜けた顔をした。
「先輩は、お人好しですね」
「文句あっか?」
「僕が無理難題をふっかけたら、どうするおつもりですか?」
「努力する」
「ふふ……」
 彼がようやく笑みを浮かべたのを見て、皇城はほっと息をついた。
「では、抱いてください」
 皇城は吐いたばかりの息を飲み込む。
「だ……」
「一度だけでいいんです、抱いていただけませんか?」
 咲田の表情はあまりにも真剣なもので、断ることはできなかった。
「分かったよ、泣かれるよりゃましだ。ラブホでも行くか?」
「いえ、ここで……」
「ここでって」
 自分たちは捜査資料をまとめるため残業をしていたのだ。
「まあ、この時間なら誰も来ねえか」
 皇城はデスクの上の書類を抽斗に片付けると、ぎこちない動きで咲田をそこに押し倒した。
「後悔、すんなよ」
 咲田のネクタイを解き、ワイシャツのボタンを外していく。
 綺麗に筋肉の付いた胸板が露わになると、咲田よりも皇城の方が気恥ずかしくなった。
 だが腹を括り、皇城はその白い肌に触れた。
「先輩……」
「ん?」
「先輩に触れてもらえて、嬉しいです……」
 まるで少女がするような咲田の笑みに、皇城の胸が痛んだ。
「そうか、そいつは良かったな」
 それでも他人事のような言葉を返し、愛撫を続ける。
「んっ、あ……」
 男の喘ぎ声だが、不思議と気持ち悪いとは思わなかった。
 ――だが、こいつに恋愛感情は持てねえ。
 皇城を動かしているのは同情心だ。もしくは、罪悪感だろう。
「あの……」
「何だ?」
「先輩のモノを、しゃぶらせてもらえませんか?」
 頬を赤くしながら咲田は問いかける。
「おう、いいけどよ」
 皇城はズボンのチャックを下ろし、まだ反応していないイチモツを取り出した。
「これが、先輩の……」
 咲田は体を起こして呟くと、一気にそれを頬張った。
「く……っ」
 それなりに大きいはずのペニスを、彼は喉奥を使って根元までくわえ込む。
「う、うまいもん、だな……」
「ん、く……」
 舌と喉が淫らに動き、皇城の自身を昂ぶらせていった。
 ――何でこんなグロいもんを、嬉しそうにしゃぶってんだよ……。
 その行為に、咲田がどれほど自分を想っていたのか実感させられる。
 達しそうな快感を覚え、皇城は彼の頭を掴んで引き離した。
「も、もういい。入れて、やるから……」
 ガチガチに勃起したそれは、テラテラと唾液で濡れている。
「はい、お願いします」
 咲田は自らのベルトを外し、ズボンとボクサーパンツを下ろした。
 そしてデスクに突っ伏すと、自らの手で尻穴を広げる。
「あの、解してローションも仕込んできました。だから、このまま入れて大丈夫です」
「最初から抱かれる気だったのかよ」
「一パーセントに、賭けてたんです」
「お前は……」
 皇城は続けるべき言葉が見付からず、溜め息を一つついた。
 いきり立ったペニスをひくついている菊門に押し当てる。
「いくぞ」
「はい……」
 ぐんっと突くと、そこは思ったより簡単に剛直を受け入れた。
「くっ、ううっ! 先輩のが、入って、きてる……」
 愛する男と繋がったことを、咲田は悦ぶ。
 対照的に皇城は、冷めた気持ちで彼の背中を見下ろしていた。
 それでも体は反応し、快楽を拾っていく。
 ――ローションで濡れてるからか? 柔らかいくせに締まりは良くて、女の穴と変わらねえ。
 そんなことを考えながら、機械的に腰を打ち付けた。
「ああっ! ひゃっ! 奥まで、きてますうっ!」
 咲田は一人乱れ、艶かしく腰を揺らした。
「先輩、好き、です……っ!」
「ああ」
「愛して、るんです……っ!」
「知ってる……」
 限界だった。皇城は「くっ!」と声を上げ、肛内に白濁を吐き出した。
「ああっ! 先輩の精液が、僕の、中にい……っ!」
 歓喜の声と共に、咲田は全く触れられていないペニスから射精したのだった。

「ありがとうございました」
 身支度を整えると、咲田は先程の乱れ様が嘘のように事務的な笑みを浮かべた。
「いや、悪かったな……」
「どうして先輩が謝るんですか? 嬉しかったんですよ、僕は」
「そうか」
 部屋を出かけたところで立ち止まる咲田。
「大丈夫ですから」
「何がだ?」
「いつも通りにしますから。仕事に支障が出ないように……」
「ああ」
「では、お先に失礼します」
 振り返らずに、彼は去っていった。
「ああ、お前は、そうだろうな」
 事務的な笑みが、忘れられない。
 同情などで、彼を抱くべきはなかったのかもしれない。
「なあ、俺は間違えたのか?」
 皇城の言葉が虚しく響いた。
スポンサーサイト



  1. 2016/03/02(水) 20:36:19|
  2. 没小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<18禁小説『先生の余裕』 | ホーム | 本編のミス>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://bsophist.blog.fc2.com/tb.php/283-bede071b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)